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2012/07/29 (Sun)
~小説?~ ノベル風・・・ 3・・・
この記事はなんの面白みのない思いつきで書いた小説のような何かです・・・

暇な人だけがココアか紅茶か何かを片手に持ちながら読むといいよ・・・

※連続投稿してるから・・・先に下のやつを読んでからのほうがいいかも・・・


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

噴水前。

皆の表情は重く、下を向いていた。

誰も話そうとは思わず、ただひたすらに皆地面を見ていた。

そして、しばらく経った後、一人、つぶやいた。



玉「・・・行こう。」



玉であった。

思い空気を取り払おうと、すこし大きな声で皆に言った。


玉「ゆきにゃーに・・・会いに行こう!それで------」


シタイ「それで・・・どうするんだ。」


玉「え・・・」

玉が話している途中、遮るようにシタイは言った。

シタイ「会いに行ってどうなる。それに今どこに居るかもわからん。無駄だ。」

玉「でも・・・!このままここに居ても、しょうがないでしょ・・・!」

シタイ「だからと言って、闇雲に探すのか?」

シタイ「それにな、お前一人で行ってどうなる。・・・前の雪と思うな、見ただろう。あの写真を。」

シタイ「あんな顔、俺は見たこともない。それに、あれは-----。」


殺人者の顔。人を殺すことに楽しみを見出している。そんな顔だ。


そう言いたげなことを、シタイは冷静に言ってのけた。


玉「なんで!シタイはなんでそんなに冷静なの!こんなのって!」

シタイ「・・・俺だって・・・冷静でいられるわけないだろ・・・!」


玉は、はっとして、シタイを見る。

シタイの手が、震えていた。

そしてその固く握った手からは、血が滲んていた。


玉「-------っ」


皆、同じなのだ。冷静でいられるわけがない。

こんな、誰もが予想もしていなく、考えてもみなかった事態に。

そんな時。

遠くから一人歩いてくる者が居た。



--------「話は聞いた。大変なことになっているな。」


千「・・・あなたは・・・」

ちょび「・・・ダミ君・・・」

ダミアヌス。

歴戦のポークルのシーフである。昔は雪の相棒としてよく組んでいた。

その腕前は雪に互角と言われていたほどの強さである。

あるとき、雪とは決別。以来雪とは関わりがなかったのだが・・・

ダミアヌス「俺も驚きを隠せないよ。で、だ。俺宛にこんなものが届いている。」



ダミ君へ、と手紙に何だか汚い字で書かれていた。

少しだらしなくも見える、この字・・・


玉「これ・・・ゆきにゃーの字!」

ダミアヌス「そうだ、そしてこの手紙には、ある場所まで俺一人で来いと言っている。」



千「・・・行くの・・・?」

不意に、千がダミアヌスに問う。

ダミアヌス「行かないわけにはいかんだろう・・・罠、だろうがな。」


まぁ、とダミアヌスはひと呼吸置いて。


ダミアヌス「場所は・・・忘却の寺院だな。どうせ、お前たちも来るんだろう。」


皆、はっとしてダミアヌスの方へ向く。


そして。

玉「行く・・・行くよ!それで本当の事を、確かめる!」

ちょび「僕・・・急なことで・・・まだ頭が追いつかないけど・・・行かないなんて言えないよね。」

シタイ「言うまでもないだろう。」

千「姉様、長女としては、あるまじき行動ね。少し分からせて上げないと。」

すー「ムフフー」

帰ってくる返答が分かっていたかのように。


ダミアヌス「だろうな。よし、出発は午後10時だ。何が起こっても、覚悟はしておけ。」

だが、と付け加えた。

ダミアヌス「すー、お前はここに残っておけ、お前には危険すぎる。」

と、まるで鳩が水鉄砲を食らったかのように、すーは驚いた。

すー「うちも行くのす!うちも・・・戦えるのす!」


ダミアヌス「子供には、危険すぎると言った。」


すー「・・・っ」


確かに、危険すぎる。

まだ戦うとは決まったわけではないが、その可能性は、無いに等しいであろう。


すー「・・・わかったのす。でも、約束して欲しいのす。」

ダミアヌス「何だ。」






すー「絶対・・・みんな生きて・・・雪も・・・ここに戻ってきて欲しいのす。」






ダミアヌス「・・・約束しよう。」





ダミアヌスは、微かに微笑んだ。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





そして、出発のときが来た。

午後10時ぴったりに忘却の寺院の入口に皆が集まる。

そして、もう一度、とダミアヌスは確認する。

ダミアヌス「一応聞いておくが・・・戻りたい奴は戻れ。いうまでもないが、ここからは危険だ」


帰ってきた返事は。

ちょび「無理。」

玉「戻らない。」

シタイ「無理だな。」

千「そんなこと聞かないで、アホ。」


・・・分かってはいたがな。


ダミアヌス「よし・・・それじゃ行こう。」


そして、入口へ入り込んだ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


エルアキ「ふぉふぉ・・・来たみたいじゃのぉ~。」

雪「・・・呼び出したの・・・ひとりだけのはずなんだけど・・・なんかいっぱい気配があるよ・・・。」

エルアキ「大方、お前さんの仲間じゃろう。良き仲間を持っておるの。」

雪「・・・はぁぁ・・・」
                   .   .   .   .   .   .   .   .   .   .   .   .   .
エルアキ「で、どうするんじゃ。仲間にも、その槍を向けれるかの。」

雪「・・・遅かれ早かれ・・・こうなることにはなるだろうと思っていたよ・・・」

エルアキ「ふぉふぉ、そうかそうか。覚悟は、あるようじゃのぉ」



--------時が、近づいていた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



ダミアヌス「・・・ここだ。」

忘却の寺院の最奥。決戦場の像の前で立ち止まるダミアヌス。

玉「ここに・・・ゆきにゃーが・・・」

ちょび「・・・」

シタイ「いるんだな。」

千「姉様・・・」




ダミアヌス「今更確認の必要はないだろう、・・・行くぞ。」

そして、すっと像の前に静かに浮いている水晶玉に、ダミアヌスは手をかざした。

瞬間、皆を覆うような光が発し、包み込んだ。






目を開けると、そこはだだっ広い空間が奥へと続いていた。

周辺は薄暗く、視野が狭く感じる。


5人。無言で前へ進んでいくと。

見慣れた姿。後ろ向きに立っていて。名前の通り。雪のような白い髪がなびいていた。

・・・暇を潰すために遊んでいたのだろうか。雪は模造のアリストクラートコインで、

コインを指で弾いてそれをキャッチする動作を繰り返していた。




そして。



ダミアヌス「・・・雪。」



声を掛けた。



雪「・・・貴方だけしか呼んでなかったはずなんだけどね・・・いっぱい来たね・・・」


こんな時でも、どこか面倒くさそうに。雪は言った。


玉「ゆきにゃ・・・・どうし・・・て・・・どうして!」

玉は言うが、うまく声が発せれない。

・・・目の前に立っている雪。いつも。毎日見てきたはずなのに。

今の雪には、普段からは感じられない、邪悪な気。殺意とも呼べるものがヒシヒシと感じられていた。

雪「・・・聞きたい・・・?」

皆、はっとして雪の腕を見た。

--------そうして、気づいてしまった。

ちょび「ゆき・・・ねえ・・・」

雪「私、は・・・」


彼女の指から、コインが落ちる。甲高い金属音を立てて、転がってゆく。

雪の指は。

雪「・・・怖い・・・」

震えていた。


雪「あなた達を・・・捨てることが、あなた達と、別れることが・・・」

雪は震える右手を左手で押さえる。

けれどその左手もやっぱり震えていて、止められなかった。

雪「あなた達を、失うかもしれない・・・」

本当に、泣きそうな声だった。

雪「------怖いんだよ・・・」


そうして、雪がポツリポツリと静かに話しだした。

雪「私は・・・昔・・・まだ力も何もない時に・・・恋人が・・・居た・・・」

千「こい・・・びと・・・」

恋人。皆が驚きを隠せなかった。

雪「それで・・・ね・・・ある日ね・・・二人で・・・夜・・・街を散歩していたんだ・・・」

雪「そしたらねぇ・・・私たち・・・何もしてないん・・・だよ・・・?」

苦しそうに、今にも崩れそうなほどの声で、言った。

雪「本当に・・・一瞬だった・・・静かな場所で・・・ふたりして・・・海・・・見てたんだ・・・」

雪「後ろから・・・近づいてきて・・・彼・・・殺されたんだァ・・・」



理不尽。そのあまりにも理不尽さに、聞かざるを得なかった。


千「・・・なん・・・で・・・?」


そこで、雪はクスクスと笑った。



雪「ただ・・・誰でもいいから・・・斬りたかっただけなんだって・・・。」



怒り。

耐え難い怒りが、皆の胸に、駆け巡った。



シタイ「・・・誰よ、そいつ。」



雪は、静かに言った。




雪「・・・エルアキだよ・・・」




あの。写真で見た、あいつ。

あいつ。

あいつ・・・!


玉「だ・・・だったら・・・!なんでそんな奴と組んでいるの!!」



そこでまた、雪はクスクスと笑い出した。


-----一筋の涙を流しながら。



雪「・・・ねぇ、千・・・?」

千「え・・・?」


急に、千に向かって話を振る雪。

そして、問うた。


雪「私たち・・・両親いないよね・・・?でも・・・私達の産みの親・・・それ・・・誰だと思う・・・?」

千「え・・・ま、まさか・・・そんなことないわよ!!」

他の4人は訳がわからないといった感じである。

そして、雪は言った。


雪「----エルアキだよ・・・?千・・・」


皆、言葉が詰まる。予想もしていなかった、答え。


雪「やっぱり・・・親が親なら・・・子も子なんだろう・・・ねぇ・・・」





雪は、涙を流しながら、言った。





雪「人殺したとき・・・私も・・・言い表せないほどの快感があったよ・・・」

雪「こんなに楽しいことって・・・今までにないくらいに・・・!」

そう言って、雪は、背中に掛けてあった大振りな槍を、振り回しながら構えた。


ダミアヌス「・・・!お前ら!構えろ!」


そこで、皆分かってしまった。

雪は・・・

自分でどす黒い感情を抑えていたんだ。

だから、あんなに無気力で、いつも表情を表せなかったんだ。

・・・ほかの感情まで犠牲にして。殺してまで。

だから、別れた。皆と。このどす黒い感情が、いつ爆発するか分からないから。

玉「だ・・・だめだよぉ・・・」

玉は、震えながら武器を取り出し構える。

ちょび「もう・・・あとには戻れないん・・・だよね・・・」

ちょびは、雪をまっすぐ見据えながら、構える。

千「姉様・・・!」

千は、どこか懇願するような表情で、構える。

シタイ「やるしかないのか・・・!」

シタイは、絶対どうにかする、という表情で構える。

ダミアヌス「懐かしいなぁ・・・雪・・・!」

ダミアヌスは、懐かしむ。昔を思い出すような表情で、構える。


と、そこで。

シタイは言った。


シタイ「雪ぃ・・・お前には10M貸されてるんだぞぉ・・・?俺が返すまで・・・もうちっと待っとけや!!」


そして、シタイは雪に向かって飛び出していった。










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なんてこと・・・

クロッキーが・・・ダミーが・・・ちょっとカッコイイキャラになってるなんて!
わたしも歴戦のプリ設定にしてほしかった・・・w

今回は超シリアスで、ドキドキの展開だね!
アッキーが親って・・・。驚きの新事実だ!個人的に超応援してる玉ちゃんが大活躍する続きを期待しつつ楽しみにしてますね!
ゆきにゃーの小説はやっぱ面白いね(^-^)/
  • たま さん |
  • 2012/07/29 (14:53) |
  • Edit |
  • 返信

いや・・・・

これは・・・死亡フラグ!!
オレ次死ぬだろうなぁ・・・。
にしてもあの短時間でよくもここまで考え付いたもんだ。
すばらしい想像力!
  • N.P.C. さん |
  • 2012/07/29 (22:06) |
  • Edit |
  • 返信

うちがコドモなのは!

まだええとしてもー
ダミたんがカッコよすぎるのがアレなのすー。
  • Nikita さん |
  • 2012/07/31 (20:11) |
  • Edit |
  • 返信

コメントじゃなくて

お知らせなんだけど、8月4日(土)夜10時から8ch酒場奥にて合同集会を開催しますのでふるって参加してね!

最近暑くて死にそうだけど元気にしてるかな?
また遊びにきてねー。さびしいよー!
  • たま さん |
  • 2012/08/01 (23:48) |
  • Edit |
  • 返信

いやいや

ワタシはデフォでかっこいいですから。ゆきぽさんは人を見る目があるなあ~

続き楽しみにしてます!!雪歩先生!!

あ、お肩でもおもみしましょうか?えへへへへへへ(*´∀`*)
  • ダミ さん |
  • 2012/08/03 (03:00) |
  • Edit |
  • 返信

悪いエルアキ

エルアキ悪者すぎて吹いたw

でもまさか親だったとは・・・
強い娘を持ってお父さんは誇りに思います。
  • エルアキ☆ さん |
  • 2012/08/21 (21:02) |
  • Edit |
  • 返信
  
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