2012/07/12 (Thu) ～小説？～ ノベル風・・・ プロローグ・・・

この記事はなんの面白みのない思いつきで書いた小説のような何かです・・・

暇な人だけがココアか紅茶か何かを片手に持ちながら読むといいよ・・・

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その夢の何が最悪かというと、あらかじめ決まっている結末を何度も見させることだ。

怒号、悲哀、狂気。--------絶望。

届かない。夢の結末を変えようとあがいても、定まった脚本は動かせない。

そうして、運命の時が来る。

「・・・・・・・ぁ」

目の前に倒れている一人の女性。

-----違う。倒れているのではない。

----死んでいた。

ぽかんと開けた目には既に光は宿っておらず。

血の海となった地面に手足を投げ出している。



「・・・ぁあ・・・ぁ・・・・・・」



それを見ている、ずっと見ている。

信じられなくて。何かの間違いだと、見間違いだと思いたくて。



見ているのに・・・何も、変わらない。倒れた女性はいつまで経ってもなにも言わず、なにも動かない。



「・・・ぅ、ぁあ・・・！ぁ・・・あ・・・！」



そうして---------絶望する。



「うぁああああああ！！！」



そこで・・・--------は目を覚ます。



「・・・・・・・・・・っ」



上半身を起こし、周囲を見渡す。

何も変わらない、自分の部屋だ。

時計を見ると、午前3時。また悪夢のせいで、中途半端な時間に起きてしまった。

迷宮から帰って着っぱなしだった服が汗でびっしょりと濡れている。

喉がからからで現実の堺が曖昧になっている。



ずき、とその昔傷を負った肩の古傷が痛む。


・・・あの夢はしばらくご無沙汰だったのに、最近また見るようになった。

それも、毎日のように。



そのきっかけは-----ある大事な人物を、また目の前にいながら救えなかった。


最近、酒の力も効かなくなって来たね・・・

------は床に散らばっている酒瓶を憎々しく睨んだ。


睡眠薬代わりに毎夜、酒を煽っているだが、効果は日に日に薄くなっていく。



眠気が再びやってくるまで、あと何時間かかるだろう。


-------は手探りでタバコとライターを探し、火をつける。煙をゆっくりと吸い込み、天井を仰ぐ。


・・・タバコなんて・・・絶対吸わないと思ってたのに・・・

これもあの日からの堺からだ。

・・・汗で体中が気持ち悪いが、ひどい倦怠感のせいでシャワーを浴びる気にもなれない。


まず間違いなく、明日は昼を超えても寝ているだろう。

またチームのみんながうるさそうだな・・・くそ・・・

---------は髪をかきあげ、まだ長いタバコをもみ消した。



幼い迷子のように膝を抱え、頭を伏せる。







暗闇が、怖かった。



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